こんにちは。国家資格キャリアコンサルタントのひろです。
介護業界では今、「スポットワーク」という新しい働き方が急速に広がっています。
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、要するに短時間・単発で働けるバイトのこと。これが介護の現場でも一般化し、今後の働き方の大きな転換点になると注目されています。
今日は、これから介護の仕事を考えている方、今まさに働いている方に向けて、このスポットワークの動きがどんな変化を生むのか、そしてそのときキャリアコンサルタントがどんなサポートができるのかを、わかりやすくまとめてみました。
介護職の特徴と今の現状
介護職は、昔から慢性的な人手不足と言われてきました。
さらに2025年には、いわゆる「2025年問題」——75歳以上の人口が急増することで、介護の担い手がさらに求められる状況になります。
厚生労働省の推計でも、2025年には約243万人、2040年には約280万人の介護人材が必要になるとされており、これは現状の約1.5倍。
そのなかで、働き方をもっと柔軟にしないと人が集まらないというのが業界全体の課題でした。
タイミー、カイテクなどスポットワークサービスの急成長
そんななか登場したのが、タイミーやカイテクといったスポットワーク専門アプリです。
たとえばタイミーでは、
- 2021年末:累計228万人
- 2025年3月:900万人突破
と、わずか2年9ヶ月で約3.9倍の成長を記録
介護分野の募集人数も2023年1月時点で前年比3.6倍増、2025年1月も同様の成長率を維持。さらに、有資格ワーカーも2025年1月時点で41.8万人(前年比2倍)と急増しています。
プレスリリース 2024.09.
タイミー、累計ワーカー数900万人を突破 スポットワーカーの99.4%が本職と兼務 ——「スポットワークのみで生計を立てている」との回答は0.6%(スポットワーカー対象調査)
カイテクでも、2024年9月調査で介護・看護単発バイトアプリ中No.1を獲得し、2024年1〜9月の応募数は前年同期比3.8倍。
カイテク、介護・看護単発バイトアプリの「求人掲載数」でNo.1を取得!
~介護・医療業界における人材不足解消に向け、業界最大規模の求人情報を提供~
カイテク株式会社 2024年10月15日 10時00分
この数字からも、スポットワークがすでに介護業界の主力になり始めていることがわかります。
介護現場の採用戦略も大きく変化
実際、現場の施設長の方からも
「正社員数人で、あとはスポットワーカーで十分回せるようになった」
という声を聞く機会が増えました。
その背景には、業務の細分化があります。
たとえば、
- 食事介助のみ:2時間勤務
- 入浴介助のみ:午前中のみ
といった役割ごとの求人が増え、未経験者・有資格者それぞれに合った仕事が選びやすくなりました。
さらに、スポットで来た人が現場に慣れると、リピーターとして繰り返し働くようになり、約80%の介護事業所がこのリピーター化に成功。
短期採用から長期雇用への移行も進んでいます。
今後の予測|2025年〜2027年、その先へ
▶ 短期(2025〜2026年)
- 介護分野の求人数は年間30%超の成長を持続
- 有資格ワーカー数も2026年までに60万人超へ
「2025年問題」が本格化するタイミングで、スポットワークの求人数もさらに増えるでしょう。
▶ 中長期(2027年以降)
プラットフォームの進化も進み、たとえばタイミーの「資格者証回収機能」のような効率化ツール、AIによる経験・資格に応じた自動マッチングの精度もアップ。
さらに、
- スポットワークから正規雇用への移行ルート
- 介護福祉士養成課程とアプリの連携
といった人材育成サイクルも構築され、スポットワークが一時しのぎではな
くキャリアのステップになる時代が来ると考えられています。
▶ 懸念されるリスク要因
- 介護報酬改定による採用力低下
- AI・ロボット技術の急速な普及による単純業務の自動化
これらの動きも今後避けられないでしょう。
だからこそ、自分のスキル・資格を活かし、より専門的な業務へキャリアアップすることが求められます。
多様な働き方が可能になるからこそ、キャリアコンサルタントに相談を

これからの介護業界は、スポットワークの拡大で、「短時間だけ」「今週だけ」「特定業務だけ」といった働き方が当たり前になっていきます。
一方で、働く人にはこんな悩みも生まれるでしょう。
- 「いろいろな施設で働いたけど、この先どうしたらいい?」
- 「スポットばかりで、キャリアにならないのでは?」
- 「資格を取るべき?今のまま続けるべき?」
そんなときこそ、国家資格キャリアコンサルタントの出番です。
私たちキャリアコンサルタントは、単なる仕事の紹介ではなく、
- あなたの価値観・強み・将来の希望
- 今後の働き方の選択肢
- 資格取得や転職のタイミングのアドバイス
などを一緒に整理し、あなたの「こうありたい働き方」をサポートします。
まとめ|介護職の未来と、自分らしい働き方のために
介護職のスポットワークは、2025年問題を契機に需要と供給が同時拡大する好循環が続くと予測されています。
とくに、
- 資格保有者の登録数増加
- 事業所の業務細分化
このふたつが成長の両輪となり、2027年までに市場規模は2023年比5倍以上に拡大する可能性も。
そして、その多様な働き方の広がりは、あなたにとってチャンスでもあり、迷いも生むものです。
- 「このままスポットでいいのか」
- 「資格を活かして正社員を目指すのか」
- 「独立して訪問介護を始めるのか」
そんな人生の岐路に立ったときこそ、キャリアコンサルタントに相談することで、見えない未来が少しずつ整理され、自分らしいキャリアの道筋が見えてきます。
介護の働き方が変わる今こそ、ぜひキャリアコンサルタントを味方にしてください。
✳️ この記事を読んで気になった方へ
もし、今後の働き方に不安がある方、自分に合った選択肢を見つけたい方は、ぜひコメント・メッセージでご相談ください。
介護業界の最新事情を踏まえたアドバイスをさせていただきます。
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